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スピルリナの潜在的利点と毒性をレビュー

スピルリナの健康上の利点と毒性学的影響をレビューした論文が8月2日、「Journal of the American Nutrition Association」オンラインに掲載された。

シアノバクテリアは光合成を行う藻類の一種で、スピルリナは食用シアノバクテリアとして最もよく利用されている。スピルリナは含有されるタンパク質の多さのほか、、炭水化物やビタミン (A、C、E) などの必須栄養素量も期待され、培養がおこなわれている。また、鉄、カルシウム、クロム、銅、マグネシウム、マンガン、リン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などのミネラルが豊富であることも知られている。さらに、γ-リノレン酸(必須脂肪酸)、クロロフィルAやフィコビリプロテイン(C-フィコシアニン、アロフィコシアニン、β-カロチン)なども、含有栄養プロファイルの主要な構成要素である。

スピルリナは、がん、酸化ストレス、肥満、糖尿病、心血管疾患、貧血の予防にさまざまな有望な効果があることが報告されている。さらに、筋肉のけいれんにも有効という。スピルリナの安全な推奨用量は成人で約3~10g/日で、その生物価(BV)は75で、正味タンパク質利用率(NPU)は62である。一方、スピルリナは、急性中毒、がん、肝臓障害、胃腸障害の一因となる可能性があり、長期摂取ではアルツハイマー病やパーキンソン病の病因にもつながる可能性も示唆されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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