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肌の老化とマイクロバイオーム

新たな概念である皮膚老化におけるマイクロバイオームの役割に関するレビュー結果が10月14日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

最近、皮膚老化に関するマイクロバイオーム、プロバイオティクス、プレバイオティクス、ポストバイオティクスの美容効果への関心が高まっている。今回の研究では、皮膚マイクロバイオームが顔の皮膚の老化に及ぼす影響と、経口および局所プロバイオティクス、プレバイオティクス、ポストバイオティクスの使用が皮膚の老化と化粧品の効果に及ぼす影響を検討。顔の老化に対する臨床的治療を専門とする5人の皮膚科医とマイクロバイオームの研究者(アドバイザー)が、皮膚のマイクロバイオームと皮膚の老化との関係を調査した。

その結果、皮膚の健康には多様なマイクロバイオームが不可欠であることが明らかとなった。予備研究では経口プロバイオティクスとプレバイオティクスが、皮膚と腸のマイクロバイオームの多様性への移行を通じて、皮膚の老化の兆候を軽減する役割を果たしている可能性が示唆された。また、局所適用されたプロバイオティクス、プレバイオティクス、およびポストバイオティクスが、小じわの減少や水分補給の増加など、皮膚の老化の兆候を改善する可能性も示唆された。そのため、プロバイオティクスとプレバイオティクスのどちらも含まれている温泉水が期待されていることもわかった。プレバイオティクス、プロバイオティクス、およびポストバイオティクスの潜在的な皮膚老化への効果を理解するためには、より長期の試験を伴う大規模な研究が必要であると思われた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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