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痩身ドナーからの糞便微生物移植に減量効果なし

減量を目的とした糞便微生物移植の有効性を評価した無作為化試験の結果が12月16日、「JAMA Network Open」オンラインに掲載された。痩身ドナーからの糞便微生物移植(FMT)による減量効果の可能性は、動物試験で示唆されている。

今回の研究では、フィンランドの2つの医療機関で肥満手術を受けた41人の肥満患者を対象に二重盲検プラセボ対照多施設無作為化臨床試験を実施。痩身ドナーまたは患者自身(自家プラセボ)からのFMTを、胃カメラを使って十二指腸内に移植した。移植後6か月時に腹腔鏡下でのルーワイ法または袖状胃切除術による減量手術を受けた。患者は18か月の追跡を受け、34人が18か月後の最終受診を受けた。

その結果、6か月時の総体重減少率はFMTグループ4.8%、プラセボグループ4.6%で、グループ間に差は見られなかった。18か月時の総体重減少率はFMTグループ25.3%、プラセボグループ25.2%で、こちらもグループ間差は見られなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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