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ニキビ重症度診断に炎症因子が有効

ニキビ患者における2種類の血液学的パラメーターの重症度診断能を比較した研究結果が2月9日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

重症度が異なる尋常性ざ瘡(ニキビ)患者と健常対照者の全血球計算(CBC)パラメータと炎症因子を比較。今回の研究には20人のニキビ患者を登録し、患者のニキビの重症度に基づいて軽度のグループと中等度から重度のグループに分け、対照と比較した。ELISA法によって検出された炎症因子(TNF-α、IL-6、IL-8、およびIL1-α)と通常の血液検査によって得られた血球計算パラメーター(MPV、NLR、dNLR、PLR、LMR、および SII)を比較した。

その結果、CBCパラメーターでは、健常対照グループと比較して、にきび患者グループで有意な上昇は見られなかった。一方、ニキビ患者の炎症因子は健常対照者と比較して有意に上昇しており、ニキビ重症度とともに増加することが確認された。炎症因子はニキビに対する炎症反応を示す便利なパラメーターであり、重症度を客観的に判断するための新しい臨床的方法となる可能性が示された。ニキビへの抗菌薬の使用を考慮すると、この指標はさらに研究する価値があると考えられた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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