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超加工食品の摂取、特に女性のがんリスクと関連

英国のデータを用いて超加工食品摂取とがんリスクの関連を解析した結果が1月31日、オンラインの「eClinicalMedicine」に掲載された。

清涼飲料水、スナック菓子、インスタント食品などの超加工食品は世界的にも食事パターンの中心となってきている。今回の研究では、英国バイオバンクのデータを用いて、超加工食品とがんおよびがん関連死との関連を調査。2009-12年に24時間食品思い出し法を完遂し、2021年1月31日まで追跡を受けた英国バイオバンクの登録者(19万7426人、年齢40-69歳、女性54.6%)の前向きコホートを対象とした。NOVA食品分類システムを用いて、摂取した食品を加工度に基づき4つのグループに分類した。各試験参加者の超加工食品摂取量は、全食品摂取量(g/日)に占める割合とした。ベースラインの社会人口統計学的特定、喫煙状況、運動、体格指数、飲酒、総エネルギー摂取量で調整した多変量Cox比例ハザードモデルで関連を評価した。

超加工食品の平均摂取量は全食事の22.9%だった。中央値9.8年の追跡で、1万5921例ががんを発症し、4009例のがん関連死が発生した。超加工食品摂取の10パーセントポイント増加は全がん(ハザード比1.02)および卵巣がん(ハザード比1.19)の発症率増加と関連した。さらに、超加工食品摂取の10パーセントポイント増加は、全がん(ハザード比1.06)、卵巣がん(ハザード比1.30)、乳がん(ハザード比1.16)の関連死リスク増加と関連した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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