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ニキビのイソトレチノイン治療で軽度の気分障害

ニキビ治療のためのイソトレチノイン投与とうつ病の関連を検討した結果が4月10日、「Pediatric dermatology」オンラインに掲載された。

イソトレチノインとうつ病または自殺との因果関係は明らかではないが、尋常性ざ瘡(ニキビ)のイソトレチノイン治療を受けている患者では、微妙な気分の変化と特徴的な気分症状が報告されている。

今回の研究で、イソトレチノインを服用している10~25歳の尋常ざ瘡患者247人を調査したところ、10.5%の患者が気分の変化を経験し、最も一般的なのは抑うつ症状、不安、攻撃性、情緒不安定であることがわかった。治療管理に関係なく、88%の患者はベースラインに対する気分症状の改善を経験し、88%は症状の再発なしにイソトレチノインのコースを完了した。研究者らは、イソトレチノインを服用している患者の幅広い気分変化、特に既存の気分障害に関連するもの、または精神障害の正式な基準を満たさないものなどを監視することの重要性を強調した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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