2025年9月12日、東京・高輪にグランドオープンしたニュウマン高輪South4階に、アイスタイルが運営する@cosme STOREの新店舗「@cosme STORE ニュウマン高輪店」が誕生。「ビューティーの再発見」をテーマに掲げ、感度の高い立地にふさわしい洗練された空間と、多様な角度から化粧品と出会える仕掛けで構成された新しい試みの店舗。
本稿では、同社代表取締役社長COO・遠藤宗氏へのインタビューとともに注目ポイントを紹介します。
高輪という感度の高い立地で「新しい発見」を
「私たちの店舗は、『ビューティーの再発見』をコンセプトに掲げ、来店される皆様がさまざまな角度から商品と出会い、触れ合える空間を目指しています」と、遠藤氏は穏やかながらも情熱を込めて語る。この言葉には、単なる商品の販売を超えた、訪れる人々への新たな美の体験を提供したいという強い想いが込められていた。
入居するニュウマン高輪は、ルミネ史上最大規模を誇る新商業施設として、JR高輪ゲートウェイ駅に直結し、京急泉岳寺駅からも徒歩圏内という立地は、都心での移動が多い方々にとっても非常に便利であると同時に、このエリアはファッションや美容に精通した上級者たちも足を運ぶエリアである。そんな環境だからこそ、遠藤氏は「見慣れた定番商品に新しい視点を与えること」を店舗設計の根幹に据えたのだという。訪れる人々が、普段何気なく手に取る商品に対して新鮮な驚きや発見を感じられるよう、細部にまでこだわりが詰まっている。
そのこだわりの一例として、商品陳列の方法に従来とは異なるアプローチを取り入れている点が挙げられる。従来の化粧品選びでは、効果や成分といった機能的な観点が重視されることが多かった。しかし、この店舗では「色」や「印象」といった感覚的な要素を前面に押し出したディスプレイを採用している。遠藤氏は、「お客様が直感的に『美しい』と感じる瞬間を大切にしたい」とその意図を明かす。
具体的な例として、ファンケルの人気商品であるマイルドクレンジングオイルが挙げられる。この商品は、爽やかな「水色」を基調としたパッケージデザインが特徴的で、特に若い世代の注目を集めている。このように、色をきっかけにしたコスメ体験が、訪れる人々に新鮮な発見をもたらしているのだ。商品の機能や効果だけでなく、視覚的な印象から始まる出会いが、美容への興味や関心をさらに深めるきっかけづくりになっていた。
ランキングに頼らず多彩な出会いを創出
@cosme STOREといえば、店頭で展開する「セールスランキング」が象徴的だが、高輪店ではそれにとどまらない多彩な切り口で商品との出会いを演出している。
入口には「セールスランキング」コーナーを設け、スキンケア・メイクアップ・ヘアケアなど約20カテゴリの人気上位5アイテムを展示。直感的にトレンドをつかめる構成だ。一方で「べスコスコーナー」には@cosmeベストコスメアワードの歴代受賞商品が並び、時代ごとのトレンドを一望できる。見慣れた名品を新たな視点で再評価する機会を提供する。
さらに、AIが顔写真から肌状態を解析し、花王のRNA研究に基づく独自アルゴリズムでケアすべきポイントを提案する「お肌のケアどき診断」も導入。診断結果に紐づいた商品がその場で手に取れるようになっており、個々の肌悩みに寄り添う買い物体験を実現している。
約450ブランド・4500アイテムが集結する圧巻の品揃え
売場面積は@cosme STORE最大の約470㎡。デパコスからプチプラまで約450ブランド・4500アイテムが揃う。
旗艦店以外では初の「フレグランスコーナー」にはグッチ ビューティーやナルシソ ロドリゲスなどの百貨店ブランドに加え、ROAlivやパルファン サトリなど新進気鋭の日本ブランドまで、約30ブランド・100種類を展開。気軽に香りを試せる空間で、フレグランス初心者にも好評。
また、ミニサイズアイテムが並ぶ「ミニコスメコーナー」や、時代を超えて愛される名品を揃えた「レトロ&ロングセラーコーナー」など、テーマごとのエリアも充実。日本のポップカルチャーとコスメの融合を楽しめる「キャラクターコスメ」「推し色コスメ」コーナーも設けられ、眺めるだけでも心躍る。
世代を超えて楽しめる空間設計
遠藤氏は「親子で訪れてもお互いに楽しめる空間を意識しました」と語る。
来店者の年齢層を限定せず、幅広い層が自然に過ごせる雰囲気づくりに注力したという。近隣にはホテルも多く、旅行や出張時のアメニティ需要にも応えるミニコスメの充実ぶりは、世代を問わず好評。
近年は母娘で一緒にコスメを選ぶスタイルも増えている。世代を超えて共有できるビューティー体験が、この店舗の大きな魅力となっている。
旅の途中でも立ち寄れる、世界に開かれたビューティー拠点
羽田空港からのアクセスも良好なニュウマン高輪という立地は、海外旅行者や出張客にとっても便利だ。
日本ならではの歴史あるコスメは、海外の友人へのギフトにも最適。訪日客に日本のビューティーカルチャーを体験してもらう窓口としても期待されている。
遠藤氏は「どこでも見かける定番商品に光を当て、異なる視点から価値を再定義することで、新たな魅力を感じてもらいたい」と語る。ビューティーの再発見という言葉には、日常の中で美と向き合う喜びを一人でも多くの方に感じてほしいという願いが込められているのだろう。商品との出会いを通じて、自分自身の中にある美意識や感性を再発見する――そんな体験が、この店舗で待っている。
@cosme STORE ニュウマン高輪店
所在地:東京都港区高輪二丁目21番2号 ニュウマン高輪 South4F
公式サイト:https://www.newoman.jp/takanawa-opening/