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iPS細胞から作った皮膚バリアモデル、実験動物の替りになるか

皮膚バリア機能の障害や衰えは、多くの皮膚疾患に関連している。しかし、通常のバリア機能とバリアの欠陥を研究するための実験用モデル確保には難しいものがあった。「Stem Cell Reports」オンライン版に4月24日、人工皮膚バリアモデル作成の成功が報じられている。

今回、ヒト胚性幹細胞(hESC)、およびiPS細胞からのヒト表皮等価物( HEES )の生成を実証できた。作成されたHEESは、正常な皮膚と同様、皮膚バリアの特性を有し、ヒトの表皮細胞の階層すべてを持っていた。

人工的に作られたこのヒトの皮膚バリアモデルは、皮膚疾患などの医療用モデルとして使用できる。また、薬剤や化粧品の安全性試験などで用いれば、有効なモデルとして動物実験に替わる可能性もあることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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