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喘息を増やすビタミンE

キャノーラ油などに含まれるビタミンEは、肺を傷める可能性があるという研究が5月20日、米国ノースウェスト大学のサイトに掲載された。

新しい研究で、食用油によってビタミンEの健康への影響が大きく異なることがわかった。キャノーラ油、大豆油、コーン油に含まれているγ-トコフェロールと呼ばれる天然ビタミンEは、肺機能の低下と関連している。オリーブ油、ひまわり油に含まれているビタミンEはα-トコフェロールと呼ばれ、こちらは肺機能の向上と関連している。

米国では40年ほど前から、ラードやバターから、より健康に良いとされたキャノーラ油やコーン油への転換がなされてきた。その流れに合わせるように、喘息の罹患率も増加した。2010年には罹患率は8.4%だった。

「血中γ-トコフェロール濃度は、オリーブ油やひまわり油の消費が多い欧州に比べ米国では4倍。喘息率は欧州で低く、オリーブ油やひまわり油に豊富なα-トコフェロールで、肺機能が向上している」と研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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