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2018年の市販を目指す、埋め込み型の避妊用マイクロチップ

米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のRobert Farra博士らによって、女性の体内に埋め込み、ホルモンを分泌させることで妊娠を防ぐマイクロチップが開発されたと7月4日、同校のサイトに掲載された。

チップの大きさは20x20x7mmで、16年間交換不要。現在でも避妊薬に使用されているレボノルゲストレルという黄体ホルモン剤が溶け出す仕組みとなっている。この仕組みはワイヤレスリモコンでいつでも停止できるという。

途上国の妊産婦と女性を守るNGOのJOICFP(ジョイセフ)によれば、世界中で毎年、28万7000人の女性が妊娠・出産で死亡しており、その99%は途上国の女性。医療設備の不備や衛生状態の悪さに加えて、性交渉や避妊について、女性に選択肢が与えられていないという場合も多い。年間2億人以上の女性の避妊へのニーズが満たされていないという。

このような状況下での避妊チップの開発は「人道的」であると開発者らは述べている。また、この技術を用いて定期的な薬の服用を必要とする人にも便利なチップの開発が可能とも示唆されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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