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フェイスリフト手術後の痛みに鎮痛剤セレコキシブが効果

フェイスリフト手術後の疼痛には、オピオイド系鎮痛剤が使われることが多いが副作用の強さが懸念されている。術後疼痛に対する鎮痛剤セレコキシブの有効性に関する論文が7月10日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に掲載された。

フェイスリフト術前術後にセレコキシブを服用した50人と、服用しなかった50人で疼痛の状態などを調査した。年齢・性別などの患者の特徴はどちらの群も同等だった。疼痛の評価は、痛みを測るものさし「視覚的アナログスケール」を使用した。術後の疼痛レベルはセレコキシブなしの群で有意に高かった(スコア3.88対2.31)。術後のオピオイド使用回数もセレコキシブなしの群で多かった(9.40対5.18)。セレコキシブ服用群の24%に、術後の悪心や嘔吐が見られた。

研究者らは、セレコキシブの先制治療はフェイスリフト手術後の急性疼痛およびオピオイド消費の減少に効果があるとしている。また、オピオイドは嘔吐、便秘、眠気などの副作用が頻繁に見られるため、セレコキシブは望ましい選択肢であると示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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