世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

次のダイエットブームは、高炭水化物?

低たんぱく質+高炭水化物食でカロリーを40%制限と同様の効果があったという研究が5月29日、「The Cell Reports」オンライン版に掲載された。

この研究は、オーストラリアの研究者らによるマウスを使った8週間にわたる実験。その結果、不断給餌(いつでも自由にエサが食べられる)の状態では、低たんぱく質+高炭水化物が代謝を向上させることがわかった。低たんぱく質+高炭水化物のエサでは、さらにカロリー制限をしても健康上の利益に上乗せは見られなかった。不断給餌の低たんぱく質+高炭水化物食は、エネルギー摂取量および消費量がともに増えたが、インスリン、血糖値、血中脂質レベルで、カロリー制限食と同等の効果が見られた。低たんぱく質+高炭水化物食では、カロリーを40%制限した時と同様の効果だった

カロリー制限をしたエサでも、低たんぱく質+高炭水化物を自由に食べるようにしたエサでも、インスリン、血糖値、血中脂質などの代謝を表す測定値が改善される。しかし実際に人間が行うとすれば、厳しいカロリー制限食は継続が難しい。研究者らは、カロリー制限ではなく、栄養の比率を操作するという方法で、カロリー制限と同様の効果が出れば、食事での健康管理がより簡単にできるようになるとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP