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サプリメント大国アメリカ人のサプリメント意識調査報告

日常的にサプリメントを利用し、「サプリメント大国」と呼ばれるアメリカ。そのアメリカの消費者を対象としたサプリメント使用についての意識調査の報告が7月2日、「Nutrition Journal」オンライン版に掲載された。

米国栄養調査(U.S. nutrition surveys)の結果から、多くの米国人で栄養素の摂取量が推奨を下回っていることが明らかとなっている。そのため、成人消費者の大半は栄養の摂取状態改善のためにマルチビタミンなどのサプリメントを使用している。今回の報告は、サプリメントの役割について、消費者がどのように考えているかの結果を調査したもの。米国の成人代表サンプルとして2159人を対象に調査を実施した。

調査回答者の90%近くが、マルチビタミンとカルシウムまたはビタミンDが栄養摂取が不足した時に代替として役立つと回答した。同時に、80%がサプリメントは健康的な食事や生活習慣の代わりに使用すべきものではないとし、82%は単一の栄養素の高用量摂取は、医師に相談すべきと回答した。

アメリカでサプリメントの使用率が高いのは、医療費が高額なことと、広大な国土のために病院へのアクセスが悪い地域も多いという背景がある。病院に行くようなことにならないよう、病気にかからないことが第一という予防医療の意識が高く、そのため、治療よりも予防にお金を使うという意識が強いからだと言われている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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