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グルタミンサプリでヘルペス再発抑制

グルタミン酸サプリメントでヘルペスの再発が抑制されたという論文が6月5日「Journal of Clinical Investigation」オンライン版に掲載された。

完治が難しい慢性ウイルス性感染の中でも、単純ヘルペスウイルス(HSV)は神経節に潜伏し頻繁に再活性化することで知られている。ウイルスには口唇ヘルペスに代表される1型と、性器や下肢に多く発症する2型がある。ウイルスに感染した細胞だけを攻撃するウイルス特異的T細胞の増殖にためにはグルタミンの代謝を増加させることが必要という仮説をもとに今回の研究が実施された。

研究は人為的に作成されたHSV-1感染マウスとHSV-2感染モルモットを用いた。感染から2週間後にグルタミン酸サプリメント投与群と非投与群に分けて比較した。その結果、HSV-1感染マウスおよびHSV-2感染モルモットにおける経口グルタミンサプリがウイルス再活性化を抑制させることを確認した。HSV-1感染マウスおよびHSV-2感染モルモットにおける経口グルタミンサプリがウイルス再活性化を抑制させることを確認した。また、いくつかのIFN-γ誘導関連遺伝子のアップレギュレーションも示された。グルタミンサプリを受けたマウスでは、潜伏感染した神経節におけるHSV特異的IFN-γ産生CD8 T細胞の数が多かった。グルタミンはIFN-γ関連免疫応答を増強し、潜伏感染の再活性化を抑制する可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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