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シフト勤務で起こる「社会的時差ボケ」があぶない

サービス業、製造業、医療・介護の業界でも多いシフト勤務。この勤務体制が起こす入眠時間のずれが心血管に悪影響を及ぼすという調査結果が11月18日、「 The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンライン版に掲載された。

シフト勤務は、概日システムの習慣的な混乱を起こし、心血管代謝疾患の発生率の増加にと関係している。急性で起こる概日システムのずれが、さまざまな代謝プロセスにも影響しているという。今回の調査への参加者は、シフトワークで働く447人の男女で、平均年齢は42.7歳。夜型か朝方かを決めるクロノタイプはMorningness複合スケールで判定した。

その結果を重回帰分析したところ、「社会的時差ボケ」の人に、低い高密度リポタンパク質コレステロールレベル、高いトリグリセリド、高い空腹時血漿インスリン、インスリン抵抗性、および肥満が多いことがわかった。主観的睡眠の質で、アクチグラフィー由来の睡眠特性、抑うつ症状、健康行動で調整後にもこの関連は残った。

研究者らは、入眠時間などの睡眠のずれは、糖尿病やアテローム硬化性心血管疾患の素因となる代謝リスク因子と関連していることを示唆した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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