世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ココナッツオイル再び

今年注目を浴びた「ココナッツオイル」。美容と健康によく、ダイエット効果や肌に塗布しての美容効果もあるとされていた。このココナッツオイルが、胃腸の健康にも良いらしいという研究が11月18日、「mSphere」オンライン版に掲載された。

カンジダ アルビカンス(C.albicans)は、ヒトや一部の動物の腸マイクロバイオームの一部(常在菌)。アシドフィルス菌やビィフィズス菌といったバクテリアが食物としているが、このバランスが崩れた場合または免疫力が落ちている場合には、腸をから血流に入り、侵襲性感染症を発症させることがある。全身性カンジダ・アルビカンス感染症は40%と死亡率の高い疾患である。

今回、マウスを使った研究が実施された。ココナツオイルは抗真菌活性を有することから、ココナッツオイルがC.アルビカンスの胃腸コロニー形成を減少させるという仮説が実証された。

牛脂からココナッツオイルに変更したマウスでは、コロニー形成が減少した。ココナッツオイルは牛脂を含んだ食事との併用でもコロニー形成を減少させた。食品中のココナツオイルもC.アルビカンス細胞のコロニー形成の代謝プログラムを変化させた。牛脂コを与えたマウスの、C.アルビカンスの胃腸でのコロニー形成は、コナッツオイルを与えたマウスよりも有意に低かった。

研究者らは、ココナッツオイルがC.アルビカンスの胃腸でのコロニー形成を低減させるための、最初の食事介入法となる可能性があると示唆している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP