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果物の摂取量が多いと乳がんにかかりにくい

青年期および成人初期の乳がんリスクと果物、野菜の摂取量の関係の検討が5月11日、「BMJ」オンライン版に掲載された。

米国の看護師健康調査IIから、27~44歳の女性90476人を対象に、前向きコホート研究を実施。食生活および浸潤性乳がんの発症については自己報告。乳がんに関しては、その後、病理レポートによって確認した。

青年期の果物の総摂取量は、乳癌のリスク低下と関連していた。最低摂取群(1日0.5皿平均)に対する最高摂取群(1日2.9皿平均)の乳がん発症ハザード比は0.75だった。青年期の果物の摂取量と乳がんとの関連性は、成人期の果物の摂取量とは無関係だった。成人早期での果物、成人早期と青年早期の野菜は、乳がん発症リスクと関連しなかった。

成人早期のアルファカロテンの豊富な野菜と果物の高い摂取量は、閉経前乳癌のリスク低下と関連していた。最低摂取群に対する最高摂取群の乳がん発症ハザード比は0.82だった。

青年期の果物の摂取量とエストロゲンおよびプロゲステロン受容体陽性がんとの関連は、エストロゲンおよびプロゲステロン受容体陰性がんより強かった。果物および野菜の種類ごとでは、リンゴ、バナナ、ブドウの摂取量が乳がんリスクの大幅低下と関連していた。フルーツジュースはリスク低下と関連しなかった。果物の摂取量が多いと乳がんのリスクが低い。特に、青年期の食品の選択肢は、特に重要と示唆された。

アルファカロテン(アルファカロテン)は、緑黄色野菜に多く含まれるカテノイドの一種。黄色の色素を持ち、抗酸化作用、抗ガン作用が注目を集めている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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