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痩身機器ULTIMAのウエストシェイプ効果は3ヵ月

超音波で脂肪だけを分解するという痩身機器ULTIMAの安全性と有効性を試験した結果が6月20日、「Lasers in Surgery and Medicine」オンライン版に掲載された。

超音波、高周波、および吸引を使用して、脂肪細胞の熱破壊を誘発するように設計された痩身機器がULTIMAシステム(MUSTという名称でも知られている)である。主に今回の臨床試験では、このULTIMAシステムによるウエストラインの非侵襲的な減少の安全性と有効性を評価した。

被験者は、皮下脂肪厚が2.5センチ超の18~65歳の男女21人。ULTIMAシステムによる脂肪除去の治療セッションを1回施術した。過去半年以内に、脂肪除去術を受けた患者は除外した。ULTIMAシステムでの施術後、1、2、3カ月時に、施術前後の姿がわかるような写真撮影、ウエスト周囲径と脂肪厚の測定、医師および被験者本人の評価を実施した。施術後30分以内に起こった表皮反応を記録、またその他の有害事象も記録した。

平均10か所に施術を行い、施術前の写真の87.5%が盲検化レビュアーによって評価された。3ヵ月後にはウエスト周囲径の有意な減少が確認された。施術前からの減少は、前腸骨棘(ASIS)で−3.2 ± 0.7センチ、臍で−3.9 ± 0.7センチ、最大径で−3.3 ± 0.8センチだった。医師による改善が認められたのは100%、被験者自身の評価では92%だった。施術による皮膚反応は予想の範囲内で軽いものだった。ULTIMAによる治療セッションは、わずか1回で3ヶ月間の効果持続が確認された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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