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水素水、うつの予防に効果の可能性

何かと話題の”水素水”に、うつ症状を抑制する効果があるかもしれないという研究が6月18日、「Scientific Reports」オンラインに掲載された。この研究は、中国の第二軍医大学の研究者らによって実施されたもの。

神経の炎症や酸化ストレスが大うつ病性障害(MDD)の主な原因であることを示唆する研究が出てきている。うつ病患者またはうつの動物モデルには、炎症性サイトカインインターロイキン-1β(IL-1β)の有意な増加および周囲または中枢神経系(CNS)周囲に酸化ストレスのバイオマーカーが表れているという。

最近の研究では、水素が選択的細胞毒性酸素ラジカルを減少させること、また、水素を多く含む生理食塩水が潜在的に前炎症性メディエーターいくつかの産生を抑制することを示している。現在利用されているうつ病薬は、多くの副作用を伴っているため、水素のような副作用の少ない新規の予防または治療薬が待たれている。

今回の研究では、マウスを用いて、うつ病症状と水素を多く含んだ飲料水(水素水)との関連性を調査した。慢性的なストレスを受けたマウスの前頭前皮質と海馬ではIL-1βと活性酸素種が増加していたが、水素水を飲んでいたグループではその増加が抑制されていた。この結果から、水素水がうつの予防に効果がある可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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