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多血小板血漿とヒアルロン酸注入にエイジングケア効果

審美外科にも使用されるようになってきた多血小板血漿注入療法(Platelet Rich Plasma:PRP)の有効性の研究報告が9月5日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

PRP療法は再生医療の一種。臨床応用は骨の再生から始まり、歯科用インプラント、やけどや褥瘡の治療に応用されている。審美外科での応用はまだ新しく、市販のキットや注入技術や回数・頻度も多様である。今回の研究は、今後のPRP療法の方法や適応など、現行のガイドラインに追加するデータ提供を目的に実施された。

対象は顔の老化兆候を気にする女性94人(平均年齢53.0±5.6)。全員がヒアルロンサ酸を添加したPRP療法を受けた。平均注入回数は3.6±2.0だった。乏血小板および多血小板は0.5ccの3.5%ヒアルロン酸と0.5のccプロカインとともに撹拌し、深真皮層および皮下組織へ13mmの針を用いて30G注入した。評価は、患者自身が感じた肌の質感、色素沈着、たるみへの効果に対する個人的満足感とした。

その結果、肌に対する全体的満足感、外観、ハリ・たるみに対する満足感ともに、PRP療法前後で有意な差が認められた。注射の回数と全体的満足感の間には統計的有意な相関が確認された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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