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桑の抽出物が肥満治療薬に有望

褐色脂肪を活性化する桑の抽出物は肥満治療薬として有望という研究が10月26日、FASEB(Federation of American Societies for Experimental Biology:アメリカ実験生物学連合)ホームページに掲載された。詳細は「the FASEB Journal」オンライン版に掲載されている。

血管強化作用や抗酸化作用のあるルチンは水溶性のビタミン様物質で、ビタミンPとも呼ばれている。蕎麦、アスパラガス、ホウレンソウに多く含まれているが、現在注目されているのが「桑」である。

今回の研究を主導した北京中国科学院動物学研究所のWan-Zhu Jin博士は「褐色細胞が媒介する代謝改善に対するルチンの有益な効果は、肥満や糖尿病などの関連疾患の潜在的な治療源として関心が高まっている。このことから、より安全かつ有効な褐色細胞活性化剤の発見が待たれている」と述べた。

モデルとして食餌誘導性肥満と遺伝的肥満のマウスを使用した。通常の食餌とルチンを添加した飲料水(1mg/mL)を与えたところ、どちらのマウスにも脂肪蓄積低下、エネルギー消費増加、およびグルコース恒常性の改善が見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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