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プレバイオティクスに安眠効果

プレバイオティクスでストレスに対処できる可能性があるという研究結果が2月10日、「Frontiers in Behavioral Neuroscience」オンラインに掲載された。

プロバイオティクスが腸の健康に有益であることはよく知られているが、プレバイオティクスはそれほど知られていない。プレバイオティクスとは、アスパラガス、オートミール、マメなどに多い植物性繊維のような、プロバイオティクス細菌が摂食する非消化性繊維である。また、特定の細菌は母乳中にあるタンパク質、ラクトフェリンのような非繊維を摂食する。

今回、米コロラド大学ボルダー校統合生理学部などがラットを使った研究を実施した。試験ラットには、ストレステスト前の数週間プレバイオティックを強化したエサを与え、与えていない対照ラットと比較した。ラットに与えたストレスは、交通事故や肉親の死などの人間にとって急激なストレスとなるエピソードと同等になるよう設定した。その結果、ストレスの多い事象の前にプレバイオティクスを摂取したラットは、腸内微生物叢にストレス誘発破壊を起こさず、より健康な睡眠パターンを早期に回復させることが確認された。

研究者らは「副作用の報告が見られないプレバイオティクスは、健康な腸内細菌叢を守り、安らかな睡眠を得られることで人の健康にも有益かもしれない」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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