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抗酸化物質添加で日焼け止めの効果改善

抗酸化物質を含有した日焼け止め剤のラジカル除去活性を調査した結果が3月21日、「Skin Pharmacology and Physiology」オンライン版に掲載された。

外因性皮膚老化の主な理由は、フリーラジカルの負の作用である。皮膚におけるフリーラジカルの形成は、太陽光の紫外域(UV)、可視域(VIS)および赤外域(NIR)への曝露と関連している。今回の研究の目的は、この太陽光線3域全体に対する日焼け止めの有効性を評価することだった。有効性は電子常磁性共鳴分光法を用いて評価した。日焼け止めの浸透度はブタの耳の皮膚で共焦点ラマン顕微鏡を用いて観察した。

その結果、日焼け止めは紫外域および可視域の皮膚ラジカル形成を減少させることが分かった。抗酸化物質を含有する日焼け止めでは、可視域および赤外域に対するさらなる保護が確認された。クリームの浸透は、すべての時点で11.2±3.0μm未満だった。

抗酸化物質を足すことで、可視域および赤外域に対する日焼け止めの効果が改善された。また、日焼け止めは角質層内に保持された。研究者らは、これらの結果から効果的で安全な日焼け止めの開発可能性があるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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