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人工甘味料でBMIが減少という結果は見当たらない

人工甘味料はむしろ肥満につながるかもしれないという研究結果が7月17日、「Canadian Medical Association Journal」オンラインに掲載された。アスパルテーム、スクラロース、ステビオシドなどの人工甘味料は広く消費されているが、それらの長期的な健康影響は不明である。我々は、人工甘味料の日常的な消費が長期的に有害な心臓代謝作用と関連しているかどうかを評価した。

主要評価項目は体格指数(BMI)、副次評価項目は体重、肥満およびその他の心代謝とした。7件の試験(参加者総計1003人、追跡期間の中央値6ヵ月)および30件のコホート研究(同40万5907人、10年間)を対象とした。無作為化比較試験の結果からは、人工甘味料がBMIに有意な影響を与えたという結果はなかった。コホート研究では、人工甘味料の摂取はBMIの中程度の上昇と関連していた。 無作為化比較試験のデータは、人工甘味料は体組成測定結果に一貫した効果を示さず、さらなる副次評価項目については報告がなかった。コホート研究では、人工甘味料の摂取は、体重および胴囲の増加、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、2型糖尿病および心血管イベントの発生率の増加と関連していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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