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コーヒー摂取で死亡リスク減、デカフェでも効果

コーヒーの摂取と死亡リスクを検討した大規模研究2本の結果が7月12日、「Annals of Internal Medicine」オンラインに掲載された。

最初の論文はハワイ州およびカリフォルニア州における4民族でのコーヒー摂取と死亡率の関係を調査したもの。ハワイ先住民、アフリカ系、日系、ラテン系、白人系アメリカ人18万5855人を対象とした。コーヒーの摂取が死亡リスク低下と関連した知見は白人以外では確認されてない。その結果、コーヒー摂取は喫煙およびその他の潜在的交絡因子で調整後の全死亡率低下と関連した。これはカフェインありおよびなしのコーヒーでも同様の傾向が見られた。アフリカ系、日系、ラテン系、白人系アメリカ人では逆相関が見られたが、ハワイ先住民のみ統計的有意に到達しなかった。

2本目の論文は欧州10カ国で約52万人を対象とした。ドリップ式、サイフォン式、コーヒープレス、エスプレッソなど国によってさまざまな抽出法、飲み方のある欧州でコーヒー摂取と死亡率の関連を調査した。その結果、コーヒー摂取量の最高四分位群で全死亡率が統計的有意な低下が見られた。また、消化管疾患死亡も逆相関が見られた。女性では循環器疾患死および脳血管疾患死との統計的有意な逆相関が、卵巣癌死亡とは正の相関が見られた。この関連に国による差は見られなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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