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飲酒の適量とは-妊娠中女性を対象に

妊娠中女性の“安全な”飲酒量は考えられているよりも緩やかでいいかもしれないという論文が9月11日、「BMJ Open」に掲載された。英国ブリストル大学などによる今回の研究では、妊娠中女性における低レベルから中程度のレベルのアルコール消費量が、妊娠および子供の子供への長期的な影響を観察した。

Medline、Embase、Web of Science、Psychinfoの2016年7月11日までの論文データから、妊娠中の軽い飲酒(≧32 g /週)の影響を推定する妊婦の陰性対照研究および準実験的研究を抽出し、対象を24件のコホート研究と2件の準実験的研究に絞り込んだ。飲酒と出生体重や胎児性アルコール症候群などの妊娠アウトカムの関連を調査した。

その結果、出生時体重と妊娠期間以外は、メタアナリシスを行ったり、決定的な結論を出したりするためのデータが不十分だった。在胎不当過小児(SGA)および早産児の確率は、飲酒なしに比べ母親が軽い飲酒をしていた場合に高かったが、早産の推定値は飲酒との関連性がないことも示していた。著者らは「妊娠中の軽度飲酒の影響の証拠はまばらである。予防原則として妊娠中の飲酒は勧められないが、証拠が少ないことの説明はすべき」としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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