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サプリメントの60%以上で誤表示見つかる

サプリメントの半数以上に誤表示があったとする調査結果が、10月20~24日ワシントンD.Cで開催された米国肝臓学会(The Liver Meeting)で発表された。健康食品の摂取により薬物性肝障害を発症することは最近注目されており、サプリメントと肝臓機能に関する研究も進められている。

アインシュタイン・メディカル・センター・フィラデルフィアのVictor J. Navarro博士らによる、市販のサプリメントを対象とした調査では、製品の半分以上で誤表示が発生していたという。調査は、サプリメントの製品ラベルに記載されている成分と、化学分析(標準液体クロマトグラフィー – エレクトロスプレーイオン化質量分析法)により測定された実際の製品の成分との比較で行った。

研究者らは、調査した203製品のうち90製品(44%)のサプリメントで、含有成分がラベルに正確に記載してあることを確認した。残りの半数以上の製品、ラベルと実際の成分に違いがあった。誤表示率は、ステロイドを主成分とする製品で80%、ビタミンが主成分の製品で54%、植物性成分のもので48%だった。用途では、ボディビルダー用製品の誤表示率は79%、ダイエット製品は72%、エナジーブースター製品は60%、一般的な栄養補助製品は51%だった。誤表示率は、薬物誘発肝障害ネットワーク研究者による肝損傷の原因であると判断された166製品についても同様だった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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