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ツムラ、生薬から漢方製剤までの品質を最重視

公益社団法人東京生薬協会(東京都小平市)主催の2017年度第薬用植物・生薬に関する講座(第2回)が29日、東京都薬用植物園内で開催され、講師の株式会社ツムラコーポレート・コミュニケーション室室長の鈴木登氏が「漢方製剤の品質管理について」講演し、同社の品質管理の徹底ぶりをアピールした。

同社では、ツムラグループとして定めた品質方針のもと、品質保証システムのさらなる充実を目指した「ツムラ品質マネジメントシステム」の体制を構築。品質を重視する取り組みを推進している。ここで言う“品質”は、最終製品だけに限らず「生薬の栽培技術、種苗、保管、輸送など各工程」(鈴木氏)まで広範囲に及ぶ。

同社では高品質かつ安全で信頼できる製品を安定的に供給することなどを基本方針に掲げ「患者をリスクにさらさない」(鈴木氏)ための予防策に万全を期している。

同社は生薬栽培から流通までのトレーサビリティ体制を整えており、どこに問題が発生したかをさかのぼって追跡できる。特に原料生薬の8割を中国からの輸入に依存しているため、中国での生産管理は厳しく徹底。「いつどこで誰が栽培したかがわかる。畑までたどり着けるような管理をしている」(鈴木氏)。

中国各地で調達した原料生薬は主に深圳津村に集められる。ここで日本同等の品質試験によるチェックを実施し、同社グループの定めた品質基準をクリアした原料生薬だけが漢方製剤を製造する各工場に供給されるようになっている。

また残留農薬、微生物、重金属などの安全性に関わる品質については、「分析・製剤研究センター」で独自の試験方法を開発するとともに、品質試験を実施し評価している。同センターで開発した分析技術は、深圳津村にも導入している。

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