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脂肪と炭水化物の両方を含む食品は脳の満足度が高い

脂肪と炭水化物の両方を含む食品の摂取は、どちらか一方を含む食品よりも脳内の報酬系の働きが高いという研究結果が6月14日、「Cell Metabolism」オンラインに掲載されている。この発表は、同ジャーナルを出版するCell Pressからプレスリリースされた。

米Yale Universityなどの研究チームは成人206人を対象に、身近なスナックの写真を見ながらの脳画像スキャニングを実施した。スナックは主に脂肪を含むもの、主に砂糖(炭水化物)を含むもの、脂肪と炭水化物を両方含むものの3種。あらかじめ食品に支払う金額を割り当て、最初に選択した食品に支払うこと条件とした。その結果、脂肪と炭水化物を含む食品を見た時に、対象者にはより多く払う意思が見られた。脂肪と炭水化物を両方含む食品は、好きな食べ物、甘くてエネルギー密度の高い食物、また、より量の多い食べ物よりも対象者の報酬系中枢の神経回路を強く活性化することもわかった。

脂肪のみ、または炭水化物のみの食品に対する摂取量は自ずから制限ができ、体重コントロールも可能である。しかし、自然界では脂肪と炭水化物食品の両方を多く含む食品は非常にまれであるため、このような、多くは加工食品に対する脳の反応を進化させるには十分な時間が経っていない。「驚くべきことに、脂肪と炭水化物の両方を含む食品は、異なるメカニズムを介して脳に潜在的なカロリー負荷の信号を送るようにみえる。脳はこれら食品のエネルギー的価値を過大評価しているようだ」と同大学Modern Diet and Physiology Research CenterのDana Smallセンター長は述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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