ポーラ化成工業、「目のまわりのくぼみ」を改善するエキス発見
2018.07.3
編集部
ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(神奈川県横浜市)は7月3日、加齢によって生じる「目のまわりのくぼみ」の原因を解明し、それを改善するエキスを発見したと発表した。
これにより、薄くなった眼輪筋に厚みをもたせ、目のまわりのくぼみ改善の実現が期待でる。今回の研究成果は、今秋発売される株式会社ポーラ(神奈川県横浜市)の商品を始め、ポーラ・オルビスグループの商品に活用される予定。
年をとると、目のまわりがくぼんでしまう。これまでその原因はよくわかっていなかったが、今回、病院の精密検査などに使われる装置MRIを使って目のまわりの内部構造を観察したところ、くぼんでいる人は眼輪筋が薄くなっていることがわかった。したがって、まぶたの内側にある眼輪筋が薄くなるために、皮膚が落ちくぼんでしまうのだと考えられた。
眼輪筋が薄くなってしまう原因を詳しく調べたところ、筋細胞が生み出すミオシンヘビーチェーン2(MYH2:眼輪筋を構成する主なたんぱく質)の量が加齢によって減ってしまうことを発見した。年を取ると目がくぼんでしまうのは、眼輪筋の材料となるたんぱく質が不足して眼輪筋が薄くなるためだと考えられる。
MYH2を増やすエキスとして、マロニエとマドンナリリー根の独自複合成分CFエキスを開発。このエキスを使用した化粧品は、眼輪筋の厚みを取り戻し目のまわりのくぼみを改善してくれることが期待できるとしている。
今回の知見は、2017年第35回日本美容皮膚科学会総会・学術大会および2018年International Investigative Dermatologyにて発表した。
- 参考リンク
- ポーラ化成工業株式会社