広島市立大の「SmartBAN」技術、ヘルスケアなどに応用も

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2018.07.23

編集部

公立大学法人 広島市立大学大学院 情報科学研究科(田中宏和教授)は、次世代のボディエリアネットワーク「SmartBAN」の実用化に向けた技術を、東芝デベロップメントエンジニアリング株式会社(神奈川県川崎市)と共同で開発し、その詳細をIEEE国際会議「EMBC 2018」(7月17日~21日開催)で発表した。

今回の発表内容は、「脈波伝搬速度(PWTT)による血圧の変動推定を例に、SmartBANの時間同期をとりながらデータを取得する機能の評価」に関するもの。同技術は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)で2015年4月に規格化された「SmartBAN」仕様を基に開発したもので、主に医療・ヘルスケアIoTにおけるシームレスなデータ収集技術として、複数のウェアラブルデバイスから取得される生体情報の時間同期をとるなど有機的な処理を可能にする。

なお、今回の発表は、地方独立行政法人 広島市立病院機構 広島市立広島市民病院(広島県広島市)との3者による連名で行った。

「SmartBAN」は、田中教授が株式会社東芝在籍時代より標準化に携わり、ETSIにて標準化された無線通信規格。その活用用途としては医療・介護のほか、ヘルスケア・ウエルネス・見守りがあり、例えば、屋外作業時や運転中の体調監視、スポーツ・フィットネスクラブなどでの運動中体調監視、運動・体操などの動作解析やレベルアップ・指導支援、eスポーツ向けコントローラー、高齢者などの徘徊監視が挙げられる。

参考リンク
広島市立大学大学院

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