ナノキャリア、2019年3月期通期見通しを上方修正

最新商品

2018.08.22

編集部

ミセル化ナノ粒子技術を応用した医薬品などの研究開発を手掛けるナノキャリア株式会社(千葉県柏市)はこのほど、2019年3月期第1四半期(非連結)の売上高が前年同期比18.1%増の4200万円、当期損失が6億3600万円となったと発表した。一方、通期業績見通しについては、上方修正を行った。

セグメント別の業績を見ると、化粧品事業については、株式会社アルビオン(東京中央区)との共同開発製品であるスカルプトータルケア製品『Depth(デプス)』のインターネット販売およびカウンセリング販売を行っている。顧客から長期的な支持を獲得できるような強いブランドとして育成することを目指した戦略的なマーケティング活動を展開しており、Depthスタイリング剤の販売や男女兼用『Depth for Share』の販売も開始。大手百貨店や化粧品専門店のほか、全国の美容室へ取扱い店舗を拡大している。

女性用化粧品に関しては、アルビオンが販売する美容液エクラフチュールおよび薬用美白美容液エクシアALホワイトニングイマキュレートエッセンスIDD用の原材料を供給している。アルビオンとは、次世代型エクラフチュールの開発に向けた共同研究開発も進めてきたが、その成果として、『エクラフチュールd』がアルビオンより今秋発売される。『エクラフチュールd』には、ナノキャリアが開発した化粧品用ミセル化ナノ粒子「ナノセスタEX」を用いた原材料を供給する。

2019年3月期通期(非連結)の売上高は前回予想の2億2400万円(化粧品事業のみ)から4億7400万円 、当期損失は同24億9500万円から22億4500万円に上方修正した。これは、台湾Orient Europharma Co.,Ltd.との間でNC-6004の頭頸部がんを対象とした国際共同治験に関するライセンス契約を締結したことにより、開発マイルストン収入として総額800万米ドルを受領することになったため。

参考リンク
ナノキャリア株式会社

#

↑