花王、“歩く”を科学的に解析し健康づくりを提案

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2018.08.27

編集部

花王株式会社(東京都中央区)では、“歩く”を科学的に解析する2つのシステム「ヘルスウォーク」と「ホコタッチ」を開発している。一人ひとりに応じたよりよい歩き方を支援・提案するのが狙いで、現在、地域、職場、学校などの団体に向けて提供を行っている。

「ヘルスウォーク」は、“歩く”を簡単、正確に測定し、歩行の特徴を解析して数値化することができる歩行測定・解析システム。シート式圧力センサーの上を普段通りに歩くことによって、(1)歩行速度、(2)ピッチ(足を繰り返し出す速さ)、(3)歩幅、(4)歩隔(左右の足の横幅)、(5)歩行角度(左右直線性)、(6)つま先角度(がに股か内股か)の特徴を解析して、自分の数値と標準値(性別、年代別)を比較することができる。

「ホコタッチ」は、健康維持のための「歩行の量(歩数、時間)」と「歩行の質(速度、歩き方)」を向上させる歩行生活力支援システム。加速度センサーを内蔵した「専用の歩行計」と、これに蓄積されたデータを独自の分析手法によって、歩数、歩行速度、消費カロリー、装着時間について目標と共に測定結果を示し、「歩行の量」と「歩行の質」を解析することで「歩行生活年齢」を提示できる。

この2つのシステムと、内臓脂肪測定、“しっかり食べて太りにくい食事法”「スマート和食」を組み合わせて活用することにより、自らの健康を維持・増進していくための健康づくりを提案している。

高齢者の生活の質(QOL)の向上や健康寿命の延伸などに貢献する取り組みは、運動だけでなく、「生活活動(からだを動かすこと)」を含めた「身体活動(動けるからだ)」が重要であることがわかってきている。

花王は、乳幼児用紙おむつの開発を通じて、成長と歩行特徴(歩行パラメータ)との関係を研究してきており、この研究をベースに2010年から、高齢者の歩行機能低下に対して、ヒトの“歩く”特徴を科学的に解析して数値化(=見える化)する研究を続けてきた。

参考リンク
花王株式会社

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