妊娠中の魚油摂取、児の体組成に好影響
2018.09.13
国際部
妊娠中の魚油補給で子どもの発育に良い影響があるかもしれないという調査報告が9月4日、「BMI」オンラインに掲載された。
「コペンハーゲン小児喘息前向きコホート研究2010」に参加した妊娠女性736人を、妊娠24週から出産後1週間まで毎日、魚油またはオリーブ油を摂取するグループに割り付け、生まれた子供を6歳まで追跡調査した。評価項目は、身長、体重、頭囲、および腹囲の測定ならびに二重エネルギーX線吸収測定法による身体組成とした。
その結果、魚油グループはオリーブオイルグループに比べ、BMIのzスコアが高かった(平均差0.19、95%CI 0.06-0.32、P=0.004)。6歳時点で、魚油グループはオリーブオイルグループに比べ、BMIのzスコア、体重身長比、腹囲大きかったが、国際肥満タスクフォース(International Obesity Task Force)のグレードを用いた評価による肥満児の割合は高くなかった。6歳時点での二重エネルギーX線吸収測定法による検査から、魚油グループはオリーブオイルグループに比べ、除脂肪量および骨塩量が高く、有意ではないが体脂肪量が高いことも明らかとなった。