加水分解ユーグレナエキス、皮膚のバリア機能を強化する可能性

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2018.10.17

編集部

ミドリムシ(学名・ユーグレナ)を中心とした微細藻類の研究開発などを手掛ける株式会社ユーグレナ(東京都港区)はこのほど、微細藻類ユーグレナから抽出した加水分解ユーグレナエキスをヒトの皮膚の表皮細胞に添加することにより、皮膚の表皮細胞の増殖促進および皮膚のバリア機能に関わるフィラグリンの遺伝子発現と合成が促進される成果を確認したと発表した。

研究では、ヒトの皮膚の表皮細胞に、ユーグレナエキスを添加した区と、添加しない区(コントロール)を設定し、3~5日後の表皮細胞の増殖率を測定。さらに、フィラグリンの遺伝子の発現量をリアルタイムPCR法で、フィラグリンの合成量をウェスタンブロッティング法にて測定した。

この結果、ヒトの皮膚の表皮細胞にユーグレナエキスを添加した区では、コントロールと比較して、添加するユーグレナエキスの濃度が高くなるほど皮膚の表皮細胞の増殖が促進された。また、ユーグレナエキスを添加した区では、フィラグリンの遺伝子発現および合成が促進された。

以上の結果より、ユーグレナエキスが、表皮細胞の増殖を促し皮膚のターンオーバーを向上させる可能性と、フィラグリンの遺伝子発現と合成を促すことで皮膚のバリア機能を強化する可能性が示唆されたとしている。

参考リンク
株式会社ユーグレナ

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