米老舗デパート・メーシーズは「Macy’s Herald Square」としてニューヨーカーに親しまれている旗艦店に400百万ドルを投じる改装計画を発表した。集客が期待される化粧品、香水、スキンケアなどを扱うビューティフロアのデザイン計画も公表された。今回の改装で100000sqft(約9290㎡)程、売り場面積を増築する計画でデパート全館の売り場面積は、1200000sqft(約111000㎡)になる予定。2015年の新装開店を目指すとしている。

改装計画では、ビューティフロアは国際見本市のようなショーケースとして生まれ変わる構想で、新しい階段とエスカレーターで顧客をバルコニーに誘導するフロアデザインを企画している。色鮮やかなビューティイベントを盛り上げるために巨大LEDスクリーンを店内に設置し、また、フロアに「ブロー・バー」のヘアサロンも新設する。

女性用化粧品で、新しく取り扱うブランドとしてスキンケアではSKⅡ、ラ・マー、キールズ、化粧品ではマイケル・コース、ローラメルシエ、ドルチェ&ガッパーナ、香水ではジョーマローン、エルメスなどプレステージブランド。ハイエンドのファッションブランドが次々に男性用スキンケア、コスメティック市場に参入している中、メーシーズでも男性顧客のさらなる獲得に向けて男性ビューティコーナーを充実するとしている。

Macy’s Heraald Squareはニューヨークの34丁目とブロードウェイ通りに位置し、1932年の映画「モダン・タイムス」、1947年の映画「三十四丁目の奇蹟」の舞台となった。ニューヨークの観光スポットにもなっており、年間およそ2千万人が訪れている。