食べ物との関係を考える「マインドフル・イーティング」

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2018.12.3

国際部

「マインドフル・イーティング」は、「食べる」という行動に心を置き、満腹・空腹の状態や今食べているものの味に敏感に気づくことで、「食べる」ことを通じて「からだ」と「心」のより良い関係を築こうというもの。食事制限なしのダイエット効果があげられリバウンドもないこと、また、肥満予防やストレスにも効果があるとして、注目されている。この「マインドフル・イーティング」と抑うつ症状の関係を調査した論文が1113日、「Appetite」オンラインに掲載された。

オランダのアムステルダム高齢者縦断研究に参加した946人のデータを基に、アムステルダム大学、ラドバウド大学などの研究者らによって3年間の「マインドフル・イーティング」の影響を検討。抑うつに効果に関する測定を行った。効果測定は、「マインドフル・イーティング」の3つの定義、すなわち「集中して食べること」、「飢餓と満腹の刺激に反応して食べること」、「気づきとともに食べること、気晴らしで食べないこと」を「マインドフル・イーティング行動スケール」で、抑うつ症状の「疫学研究センターうつ病スケール」で評価した。その結果、「マインドフル・イーティング」の3つの定義が守られている人ほど、うつ症状が少ないことが分かった。

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