マンダム、「頭皮汗臭を防ぐ」新規効能の承認を取得 

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2018.12.11

編集部

株式会社マンダム(大阪府大阪市)は、体臭研究を進める中で、リゾチーム塩酸塩、イソプロピルメチルフェノール、パラフェノールスルホン酸亜鉛を組み合わせる事により頭皮の汗臭を予防する有効性が認められ、厚生労働省から「頭皮汗臭を防ぐ」効能効果の承認を取得した。

30歳代後半~40歳代男性、20歳代~50歳代女性を対象とした同社のWEB調査において、頭はワキの次にニオイの気になる部位であることが明らかとなっている。

また、40歳代~50歳代のミドル男性を対象とした部位別のニオイ強度の嗅覚測定において、特に、頭のニオイ強度はワキと比べても高い傾向にあることが明らかになっている。しかし、対処方法としては、念入りにシャンプーするなどにとどまり、日中の頭のニオイを対処するものがないのが現状だった。

汗臭は、汗中に含まれる成分を皮膚常在菌が代謝することによって発生するため、防臭には殺菌と汗の抑制が効果的。しかし、頭のニオイ(頭皮汗臭)を防臭するには、頭皮の皮脂が課題となる。

一般的に、頭皮は体の中でも皮脂量が多いことが知られている。イソプロピルメチルフェノールは、皮脂成分を模した油性成分存在下では油に取り込まれ、殺菌力が低下することが分かっている。しかし、イソプロピルメチルフェノールとリゾチーム塩酸塩を併用した場合は、リゾチーム塩酸塩が油に取り込まれにくいため、油性成分存在下においても、殺菌効果を示す。

また、リゾチーム塩酸塩の濃度が高くなるにつれ殺菌力が増強されることが明らかになっている。この研究成果の応用により、皮脂量が多い頭皮においても相補的に優れた殺菌力を発揮し、さらに制汗成分としてパラフェノールスルホン酸亜鉛を配合することで、頭皮汗臭を防臭する製品の開発に至った。

3成分を配合した製品を頭皮に2週間連用し、防臭力を評価した結果、連用後は連用前に比べて有意にニオイ強度が低下していることが確認できた。また、連用後の頭皮のニオイ強度は、洗髪直後の状態を24時間後も維持しているレベルであり、十分な防臭効果を有していることが明らかとなった。

同社は、今回の知見を活用し、「頭皮汗臭を防ぐ」効能を持ったデオドラント製品を順次発売していく予定だ。

参考リンク
株式会社マンダム

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