固定された足の筋肉萎縮、オメガ3脂肪酸で軽減

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2019.01.18

国際部

けがや入院などにより使わない状態となった足の筋肉が萎縮し衰える(廃用性萎縮)といった現象は若年でも見られる。今回、若年女性を対象に、固定された足の筋肉萎縮に対するオメガ3脂肪酸の効果に関する研究結果が110日、「The FASEB Journal」オンラインに掲載された。FASEB は、Federation of American Societies for Experimental Biology(米国実験生物学会連合会)の略で、アメリカで約10万人の会員数を持つ非営利の学術団体である。

対象は平均22歳の若年女性。15gのオメガ-3系脂肪酸サプリメント、または同量のひまわり油サプリメントを摂取する2グループに分かれて、4週間のサプリメント摂取期間、2週間の片足固定期間(ニーブレース使用)、2週間の回復期間という試験を受けた。足の筋肉の大きさ、量、強度等は固定の前後と回復期後に測定した。

その結果、オメガ-3グループでは、ひまわり油グループに比べて、筋肉損失の量が有意に少ないことがわかった。また、回復期間後の測定では、オメガ-3グループの筋肉量は、固定前の筋肉量と同等まで回復していた。ひまわり油グループでは損失した筋肉量は元には戻らなかった。研究者らは、オメガ-3脂肪酸補給は、若い女性において骨格筋の廃用性萎縮を軽減すると結論している。

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