BBクリームの世界市場予測—2027年には55億ドルへ

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2019.03.15

国際部

グローバルリサーチ会社 Future Market Insights(ニューヨーク州)は、11日、おおよそ25億ドルと推定される世界のBBクリーム市場は、これから年平均成長率(CAGR)9%で堅調に成長し2020年には30億ドルを超え、2027年には55億ドルに達するという予測を発表した。多機能化粧品の人気の高まりは、これから数年間、BBクリームの売上高増加に大きく貢献する見通しのようだ。市場を支えるのは女性利用者で、女性はBBクリーム市場の売上の90%以上を占め続けると予測されている。

「BB Cream Market: All-in-one Beauty Profile to Bolster Popularity, Asian Countries Form Largest Consumer Base: Global Industry Analysis and Opportunity Assessment 2019-2027」(有料レポート)の中で、予測期間中の製品タイプ別分析、地域別分析(北米、南米、欧州、日本、アジア、中東アフリカ)、販売チェーン分析、化粧品会社分析などが取り上げられている。

BBクリームは、1967年にドイツの皮膚科医Christine Schrammek氏によって最初に開発された。当初、BBクリームは、ピールトリートメントによる炎症から生じる皮膚の赤みを癒し、隠すのを助ける抗炎症剤として開発。 80年代半ばにアジアに紹介され、その人気は韓国と日本に広がり、女性の間で最新のトレンドとして認識された。過去10年間で、BBクリームの人気は北米とヨーロッパに広がり美容市場で強い支持を得た。

BBクリームの売上の45%以上は、普通の肌と油性肌の消費者が占めるが、 コンビネーションスキンタイプの消費者の間でも人気が上がっているという。一方、敏感肌タイプの消費者は、BBクリームのような美容製品を利用する可能性が最も低いと報告書は述べている。

スキンケア財団およびEWG(Environmental Working Group)によると、SPFが高い製品は、紫外線保護の点でSPFが低い製品よりも効果が高いと認識されている。SPF30を超えるとUVB(紫外線B波)放射の約98%が遮断されると言われているため、BBクリームの総売上の50%以上がSPF 30を超えるセグメントに集中している。BBクリームは、ファンデーションや他の従来の製品より優れていると言われている「オールインワン」の美容製品として宣伝されて、特に最近業界で注目されている。化粧品会社は BBクリームの製品革新に加えて、購買プロセスの決定的要因として消費者意識の追跡を強化しているという。

参考リンク
futuremarketinsights.com

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