中国でベビー用パーソナルケア市場が急成長

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2019.03.22

国際部

中国のベビー用パーソナルケア市場は過去5年間、年平均成長率(CAGR)19%と急速な発展を遂げており、2018年には96億1700万人民元に達したようだ。グローバル市場調査会社ミンテルは、7日、同市場は2018年〜2023年の間、CAGR14.5%で継続的に成長し、2023年には188億8800万人民元に達するという予測を発表した。政府の一人っ子政策の緩和と高品質ベビー用品の需要拡大などが市場拡大に寄与するとみている。

ミンテルの2018年の市場調査ではベビー用パーソナルケア市場の約6割がスキンケアで、石けんや入浴剤製品が31%、ヘアケアは10%のシェアになっている。

同社が2018年6月、中国のインターネットユーザーで、0〜3歳の子供を持つ20〜39歳の親3000人にアンケート調査を実施したところ、虫よけ剤への関心が高く、日焼け止め対策への関心が低いことが明らかになった。調査対象者の47%が、昨年はより頻繁に虫よけ剤を利用したと回答した。スキンケア製品の設問では、46%が過去1年間にベビーシャワージェルとベビーボディローション/クリームを頻繁に使用したと回答。一方、調査対象者の15%は、過去1年間でベビー用サンケア製品を使用したと答えたが、65%は使用しなかったと答えたという。

同社ビューティー&パーソナルケアリサーチアナリストのVicky Zhou氏は、調査結果を分析して、「この1年間で、虫よけ剤の使用頻度が最も増加していることから、親が赤ちゃんを外に連れ出し赤ちゃんの肌を保護するために製品を使用しているとみられる。一方、ベビーサンケア製品の普及率が低いということは、中国人の親の日焼け止め対策への意識が欠如していることを示唆している。打開策としては、ベビーサンケアブランドは、両親に安全のメッセージを伝え、赤ちゃんの肌を保護する効果を証明することが不可欠になる」などと述べている。

中国人の両親がベビー用パーソナルケア製品を購入する際、「肌の問題を解決する」(71%)と「肌に良い成分を含む」(68%)ことが2大重要項目としてあげられている。

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