サルフェートフリーのシャンプーの売上高が急増
2019.05.27
国際部
世界でサルフェートフリー(無硫酸)のシャンプーの売上が急増しているようだ。アメリカの市場調査会社 Fact.MRがこのほど、発表した調査報告によると、2018年の無硫酸シャンプーの売上高は330キロトンに達し、2019年の年間成長率は3.0%と予測されている。 無硫酸シャンプー業界の成長は、製造業社の製品ラインの拡張やイノベーションに支えられおり、消費者の健康への意識改革に牽引されていると分析されている。
報告書「 Sulfate Free Shampoo Market Forecast, Trend Analysis & Competition Tracking – Global Market Insights 2019 to 2027」の中で、2019年から2027年において無硫酸シャンプー市場は年平均成長率(CAGR)
約4.0%で拡大すると予測。
Free from(〜を含まない)製品開発の傾向は、食品および飲料製品を超えてヘルスケア、 消費財にまで普及している。さらに有機物および天然物の嗜好は、より広い人口統計にわたって硫酸塩を含まないシャンプーへの移行を推進すると予想される。
最近のトレンドとして、固体のシャンプーバーの新製品開発が活発化しており、市場に豊富な種類が登場している。消費者への反応も好調なようで、2019年には2018年を超えてほぼ3.5%の年間売上成長率を記録する見通し。
硫酸の代替としてアミノ酸を基にしたいくつかのアニオン性界面活性剤が利用されてきたが、高コストおよび低粘度での構築粘度が依然として障害となっているという。化学メーカーは新しく性能濃縮物の開発を推進しており、この新成分は硫酸塩を含まないシャンプーの効果的な調製に役立つと期待されている。
- 参考リンク
- factmr.com