閉経後女性の骨量減少の原因に社会的ストレス

最新商品

2019.07.17

国際部

社会的ストレスが閉経後の女性における骨量減少と関連しているかどうかを調査した結果が79日、「Journal of Epidemiology & Community Health」オンラインに掲載された。

米国の女性の健康イニシアチブ(Women’s Health Initiative)研究から閉経後女性11020人のデータを使用して、大腿骨頸部、腰椎および総股関節で測定された骨密度(BMD)の変化と自己申告による心理社会的ストレスの関係を調査した。心理社会的ストレスの尺度(社会的負担、社会的機能および社会的支援)とBMDの関連は線形回帰モデルを用いて評価し、6年間の追跡を行った。

その結果、高い社会的ストレスはBMDの減少と関連していた。交絡因子調整後、社会的緊張の高さは、大腿骨頸部BMD0.082%超の減少、総股関節BMD0.108%超の減少、腰椎BMD0.069%超の減少と関連していた。社会的機能の低さおよび社会的支援の低さは大腿骨頸部BMDのより大きな減少と関連し、社会的機能の低さは総股関節BMDのより大きな減少と関連していた。この調査は、社会的関係における質の低さが閉経後女性の骨量減少と関連している可能性を示唆すると研究者らは述べている。

#

↑