ホワイトニングでの歯の痛みに脱感作歯磨剤が効果

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2019.08.16

国際部

歯のホワイトニングは、歯科医院と家庭の両方で行うこと効果が高い。家庭でのホワイトニングに用いる脱感作歯磨剤が歯科医院でのホワイトニングによる歯の痛みの感度と歯の色の変化に与える影響を臨床的に評価し、また、二重盲検臨床試験で歯磨剤の違いも評価した試験結果が729日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dentistry」オンラインに掲載された。

試験は1830歳の男女48人を対象に前向き研究で実施。35%過酸化水素(hydrogen peroxide)を使用し、3回のホワイトニング治療が行われた。続いて、各治療回の後の夜間に4時間のプラスチックトレイを用いたホワイトニングを行った。参加者はスクラロース-S+フッ化ナトリウム(SFグループ)、アルギニンおよび炭酸カルシウム(ACCグループ)、5%硝酸カリウム(PNグループ)の3グループに無作為化されていた。プラスチックトレイを用いたホワイトニングに関連する感度の評価には、アナログ数値スケール(範囲010)を使用した。色の変化(ΔE)は分光光度計で評価した。疼痛感受性データは、反復測定およびLambda Wilks検定(p <0.05)で多変量解析された。色の変化分析には、一元配置分散分析(one-way ANOVA)を用いた(p <0.05)。

その結果、ACCおよび5NPグループは、SFグループと比較して疼痛感度が低下することを示した(p <0.05)。歯磨剤による歯の色の評価には差がなく、脱感作歯磨剤を使用しても美白効果は低下しないことも確認された。

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