ホットヨガで血圧とストレスレベルが低下

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2019.09.11

国際部

デトックス効果が高いとして人気のホットヨガの健康への影響を評価した研究結果が9月5日、American Heart Association(米国心臓協会)からニュースリリースされた。この研究は、9月5~8日に米ルイジアナ州ニューオリンズで開催のHypertension 2019 Scientific Sessionsで発表された。

近年、世界的に人気を集めているホットヨガは現代的な方法であり、通常は室温が華氏105度(摂氏40.5度)程度の高温多湿の中で行われる。その起源・由来は、ヨガの生まれたインドの暑さと湿度の再現、また、高温多湿のデトックス効果であるという人もいる。テキサス州立大学の心臓血管生理学研究所の研究所長のStacy Hunter博士とその同僚の行った試験では、血圧高めまたはステージ1の高血圧症を有する20~65歳の男女10人を募集し、5人の参加者を週3回で12週間のホットヨガクラスグループ、残りの5人をヨガクラスのないコントロールグループに割り当てた。そして、試験終了となる12週間後に2つのグループの平均血圧を比較した。

その結果、収縮期血圧は、研究開始時の平均126 mmHgから、12週間のホットヨガ後の121 mmHgに低下した。ホットヨガグループでは、平均拡張期血圧も82 mmHgから79 mmHgに低下した。ホットヨガのクラスを受講していないコントロールグループの5人では、平均血圧に変化は見られなかった。知覚されたストレスレベルは、ホットヨガグループの人では低下、コントロールグループでは低下しなかった。どちらのグループでも血管機能に変化はなかった。研究者らは「今回の研究は血圧を下げるホットヨガの利点に関する最初の研究の1つであり、実際に血圧を下げる力があるかどうかを判断するにはさらなる研究が必要」と述べている。

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