ボストンのネイルサロン、ほとんどが規制を遵守
2019.12.6
国際部
米国マサチューセッツ州ボストンのネイルサロンが設置基準を守っているかの調査結果が11月6日、「American Journal of Public Health」オンラインに掲載された。
近年、ネイルサロン従業員向けの化学物質への環境曝露による健康への悪影響が注目されている。ジェルポリッシュ、アクリルネイル製剤、ポリッシュリムーバー、クリーナーなどのサロン製品には、潜在的に危険な成分が含まれており、サロン内の空気を汚染する可能性が懸念されている。
マサチューセッツ州ボストン公衆衛生委員会(BPHC)は2011年にネイルサロンの許可と検査についての制度を策定し、衛生、化学薬品の保管、および安全性の基準を設定する規則を公布した。これらの規制は2013年に修正され、マサチューセッツ州建築基準で参照されている国際機械基準(IMC)の換気要件を採用している。IMCは、ネイルサロンが各マニキュアテーブルとペディキュアチェアに「ソースキャプチャ」と呼ばれる排気換気を備え、新鮮な空気が指定された割合でサロン内に供給されるよう指定している。2019年6月現在、190か所のネイルサロン関連企業が確認でき、約950人のネイリストと数千人の顧客にサービスを提供しているものと推定されている。今回の調査では、190か所のうち185か所のサロンが規制要件を満たしていることがわかった。