ニキビとうつ病発症の関連を確認
2020.03.9
国際部
ニキビとうつ病発症の関連を検討した論文が2月20日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンラインに掲載された。
すでにいくつかの研究では、尋常性ざ瘡(ニキビ)とうつ病および不安症状との関連が示されている。今回は、PubMed、PsycINFO、MEDLINE、Cochraneで公開されている文献の系統的レビューおよびメタ分析で、関連性の評価を実施した。
対象となった文献42件の分析から、尋常性座瘡とうつ病および不安との有意な関連性が認められた。サブグループ分析により、年齢、研究設定、地理的条件などの要因で、関連性が緩和されることが示された。
研究者らは「ニキビ患者ではうつ病や不安のリスクが高まるため、臨床医はニキビの積極的な治療を行うとともに、精神医学的スクリーニングまたは精神科への紹介を検討する必要がある」と述べている。