ピロリ菌感染とニキビの重症度に関連

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2020.04.28

国際部

ニキビとピロリ菌感染との関連を示した研究が425日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

ヘリコバクターピロリは、皮膚科疾患の病因としての可能性があると考えられている。今回の研究では、尋常性ざ瘡(ニキビ)患者のピロリ菌抗原と抗体のレベルを評価した。尋常性ざ瘡患者100人と、年齢・性別でマッチさせた健康なボランティア100人の糞便中のピロリ抗原と血清中のピロリ抗体のレベルを比較する横断研究を行った。ニキビ患者は AV患者は、Global Acne Grading Scaleにより軽症、中等度症、重症に分類した。糞便ピロリ抗原および血清ピロリ抗体のレベルは、市販の酵素結合免疫吸着アッセイを用いて評価した。

その結果、重症患者は、軽症~中等度、または健康な対照グループと比べ、糞便中のピロリ抗原レベルが有意に高かった。また、重症患者では血清ピロリ菌抗体レベルも有意に高かった。軽症患者の糞便ピロリ抗原および血清ピロリ抗体のレベルは、中等度患者と有意な違いはなかった。ピロリ菌感染は、ニキビの重症度と正の相関があることが示された。

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