プライマリケアでの肥満治療は効果的

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2020.09.15

国際部

アメリカの低所得層の多い地域で行われた肥満者へのプライマリケア治療の効果を検討した論文が9月3日、「New England Journal of Medicine」オンラインに掲載された。

低所得層が多く医療サービスが十分でない地域にある18の診療所を対象に、プライマリケア(総合医療、かかりつけ医による医療)で行われる肥満治療の効果を検証するクラスター無作為化試験を実施した。患者の67.2%が黒人で、65.5%が年間世帯所得4万ドル未満だった。肥満治療は、カロリー摂取抑制および運動量増加を中心とした高強度の集中的生活習慣介入プログラムとし、最初の6カ月間は週1回、続く18カ月間では月1回のセッションを行った。

肥満患者計803人が組み入れられ、452人が生活習慣介入群に、351人が通常ケア群に割付けられた。セッション終了後のベースラインからの体重変化は、生活習慣介入群で-4.99%、通常ケア群-0.48%で、生活習慣介入プログラムの効果が確認された。重篤な有害事象に有意差はなかった。

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