世界の合法カンナビス市場の動向

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2020.12.8

国際部

北米を中心に嗜好用のカンナビス市場が急速に拡大している。市場調査会社ユーロモニターインターナショナルの公式サイトのブログ(11月10日)によれば、世界の合法カンナビス市場における嗜好用カンナビスの売上は今後5年間で376%成長することが予測され、医療用カンナビスやCBD(カンナビジオール)を凌いで同市場を牽引するという。

同社のデータベースによると、2025年には世界の合法市場全体に占める嗜好用カンナビスの割合が67%に上ると予想される。一方、医療用カンナビスの割合は、2020年の23%から2025年には9%に減少する見込みで医療用から嗜好用への急速なシフトが予想されている。

「カンナビス消費者は、飲酒やたばこの喫煙量を減らすと同時に、カンナビスの使用方法も多様化し、伝統的な嗜好用フラワー(乾燥大麻)タイプだけでなくその他の様々なフォーマットを嗜むようになってきている」などと、ユーロモニターのアルコール飲料産業統括マネージャー、スピロス・マランドラキス氏は指摘する。

世界の合法カンナビス市場で最大の売上を誇るのはフラワータイプだが、同タイプの売上占有率は、2020年の35%から2025年には27%にまで減少すると予測される。今後5年間にかけて、トピカル(塗るタイプ)、チンキ(濃縮エキスタイプ)、エディブル(食べるタイプ)の3タイプが合法カンナビス市場で急速にシェアを拡大していくと注視されている。

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